会社を辞めたいけど勇気がでない。
人生の目標や生きがいがない。
もっと充実した人生を送りたい。
私は現在、このような悩みを抱えながら生きています。この記事にたどり着いたあなたは同じような悩みを抱えているのではないでしょうか?
今回は、こんな悩みを持っている私にこれからの生き方のヒントをくれた『自分の中に毒を持て』について紹介します。この本は「芸術は爆発だ」、「太陽の塔」などで有名な芸術家、岡本太郎の人生観について書かれた本です。
1993年に書かれた本だというのに、現代社会のことを鋭く指摘していて、ギクッとさせられる言葉が多いです。
これからの人生を考えるうえで、新たな価値観や視点を持たせてくれる本ですので、今就活に悩んでいる人や、これから就活をする人に一度読んでいただきたい本です。
私は就活前にこの本に出会っていたら、そもそも就活をしていなかったかもしれないと思うくらい考え方や価値観に変化が生じました。
この記事の読者
- 会社を辞める勇気が出ない人
- 人生の目標や生きがいを見つけたい人
- 就活生
この記事を読むメリット
- 人生の価値観に新たな視点を加えてくれる
- やりたいことをやる勇気がでる。
この本における一番重要なことは、
「己を殺せ」
です。自分を守ろうとせず、危険だと思う道にかけてみろというのが、この本の一番言いたいことです。これについて少し説明していきます。
あなたはなぜ行動できないのか?
この問いの答えは簡単です。自分を守りたいからです。
人間はできるだけ安全な道を選びたがります。私もそうです。
良い大学に行って、良い会社に入って、真面目に働いて定年を迎える。
私はまさにこのために勉強して、レールから外れないように生きてきました。
今の仕事が楽しくて、やりがいを感じていて、人生が充実していると感じる人はそれで良いです。おそらく天職なのだと思います。
しかし、生きるために仕方ないと惰性で仕事をしている人、せっかく敷いたレールから外れるのが怖いと思っている人はこの本を読んで新たな価値観に触れてみませんか?
私はこの本を読んでレールから外れる人生を選んでみようと思い、今まさにそれに向けて行動しています。
行動するにはどうすれば良いのか
「己を殺せ」この本でたびたび出てくる言葉です。自分を守ろうとせず、危険だと思う道に賭けてみる。
著者がなぜ自分を苦しめてまで危険な道にこだわるのかというと、
「危険だと思う道こそが本当に自分がやりたいことだから」とこの本では言われています。
よく考えてみれば、自分が本当にやりたいことじゃなかったら危険だと思う道と安全な道で迷うことすらないですよね。
具体的にどう考えれば行動できるようになるのかというと、
〇成功するのか?自分に才能があるか?なんてことを考えないで、まず行動してみる。
行動できない人の特徴として、才能がない、成功しなさそう、タイミングが悪いなど、とにかくやらない理由探しをします。
そうではなく、上手くいかなくても精いっぱいやれば、生きがいを取り戻して人生が充実する、輝きを取り戻すのだと考えれば、どんなことにも挑戦する勇気が湧きます。
〇続けられなくても良いということを知る
やると決めたからには続けなきゃだめだというのは行動のハードルを上げるだけです。
続けられることに出会うまで、三日坊主を続けても、最後に続けられることに出会ってそれに全力を尽くせばそれで生きがいを取り戻せる。それで良いんです。
瞬間瞬間に全力を尽くして続かないなら他にもっとやりたいことがあるだけです。
〇意志や目標なんて最初はなくて良い
やりたいことはあるけど、意志や目標があるわけではない。という人もそれで良いんです。意志や目標はやってからじゃないと湧いてこないから。
行動するにはとにかく自分と向き合って、その時やりたい!と思うことに全力を注ぐことです。それが危険だと思う道ならなおさら飛び込むべきです。本当にやりたいことの可能性が高いから。
今から具体的にできることは?
この本を読んで、私的にできそうなことを考えてみました。これをすればかなり自分の人生でやりたいことを整理でき、行動に移すことができるんじゃないかなと思います。
〇やりたいと思うことリストを作る
まずはポストイットでもなんでも良いので、少しでもやりたいと思うことや、興味があることを並べてみましょう。
思いつく限り全部。この時に重要なのは、自分にできるのか、リスクは大きくないか?続けられるか?などは一切考えないことです。自分で自分の可能性に限界を作るのはもったいないです。
〇やってみたい順、ワクワクする順に並べ変える
次はリストを並べ替えましょう。ここでもリスクや実現可能性などは考えずに、とにかくやってみたいか?ワクワクするか?を基準に並べ替えましょう。
〇行動に移してみる
並べ変えたら最後は上から順に行動に移してみましょう。
続くかどうかも、上手くいくかどうかも度外視して、とにかく一つ一つ全力でやってみましょう。続かなかったらリストの1個下のことを始めてみればいいんです。
それを繰り返して、続けられることが見つかればそれが生きがいになります。とにかくやってみたいことを全力でやってみること。
まとめ
この本は危険だと思う道を選び続けてきた岡本太郎の人生観が書かれています。岡本太郎のように常に危険な道を選び続ける人生を生きるのは難しいかもしれません。しかし、迷ったときに勇気をくれ、人生の価値観に大きな影響を与えてくれる本ですので、この本を手に取って刺激を受けてほしいです。一歩踏み出す勇気が出ない人の背中をグッと押してくれる力強い本ですので、ぜひ読んでみてください。
参考 岡本太郎 (2017) 自分の中に毒を持て 青春出版社