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『さあ、才能(じぶん)に目覚めようストレングスファインダー2.0』-成功への近道とは

自分の才能、ちゃんと理解していますか?

今回は累計80万部のベストセラー『さあ、自分に目覚めよう』の新版について紹介します。

旧版との違いとしては、この10年間の研究によって得られた知見が新たに加えられ、才能の評価などの精度が向上した「ストレングスファインダー2.0」による診断を受けられる点です。

この本を読もうと思った理由としては、就職活動で自己分析はしたものの、本当に自分の強みを理解できているのか?自分にはもっと隠れた才能があるのではないか?と思い、「これからの人生で自分は何を勉強すればいいのか」、「どんなところを伸ばすべきなのか」など、人生の指針を得たいと考えたためです。

本書についているアクセスコードをギャラップ社のHPに入力すると30分ほどで強みの診断ができ、それぞれの才能に対する解説や具体的な行動例を教えてもらえる点が非常に魅力的です。

おすすめポイント

こんな人におすすめ

本の概要

この本では、「弱点の克服ではなく、強みを伸ばすことで成功に繋がる」という考えの下、ドナルド・O・クリフトン博士の人の資質の研究結果を基に、ギャラップ社が開発した「クリフトン・ストレング・スファインダー」を用いた診断を受けることができます。

その診断結果から自分の強みを理解し、どういう行動を取るべきか、どういう人と付き合っていくべきかなどについて具体的に書かれています。これから先の人生をどう生きるか、何をすべきか具体的にわかる本です。

この本の著者であるトム・ラスさんは、現代では、弱点の克服こそ素晴らしいことであるというような風潮があるが、弱点の克服より、強みを活かすことの方が人生において成功する確立が高いと述べています。

弱点の克服が重要視されている例としては、受験勉強では、苦手教科の克服に多くの時間を掛ける必要があることや、テレビやドラマでも体格的に不利な選手や才能がないと思われていた人が、努力をしてなんとか体格差や才能のなさを克服することなどが美談として語られていることが挙げられます。

しかし、この本の著者は、このように自分の弱点を克服するために時間を使うのはもったいない、その時間を自分の強みを伸ばすことに投資すれば、その得意な分野で大きな成功を収めることができると述べています。

実際、仕事でも自分の強みを活かせていない人は、活かせている人と比べて、仕事への意欲や生産性が6分の1程度になってしまっているそうです。

さらに、この本の著者は「強みの方程式」というものを立てており、以下の式(1)で表されます。

才能(頻繁に繰り返す思考や行動パターン) × 投資(練習や知識を身に付けるのにかける時間) = 強み(成果を生み出す能力)・・・(1)

例えば、営業の仕事をしているサラリーマンがいて、その人の営業の才能を五段階評価で2だったとします。そして、その人が営業の才能を伸ばすために掛けた時間(時間の投資)を最高の5だった場合、強みは最高でも2×5 = 10になってしまいます。

逆に研究職をしているサラリーマンの中に営業の才能が最高の5の人がいても、才能を伸ばすための投資が0であるため、5×0 = 0で才能が開花することはありません。

このようにせっかく持っている才能に気付いていないがために、成功を収められていない人が世の中には大勢いるとこの本では言われています。

強みを活用している例として、プロゴルファーのタイガーウッズを例に挙げます。タイガーウッズは、ゴルフの才能が最高の5で、才能を伸ばすための投資も5であるため、5×5 = 25で最高の結果を残すことができるわけです。

タイガーウッズは自分の才能を理解し、それを伸ばすための投資を怠らなかったため、大きな成功を収めたわけです。

もしタイガーウッズがゴルフではなく野球をやっていたら、全く活躍できない選手に終わっていたことでしょう。

このように、強みを伸ばすことが重要であることは、お分かりいただけたと思いますが、自分の強みが何なのかきちんと理解している人は少ないと著者は述べており、ギャラップ社が開発した「ストレングスファインダー」を使って強みの診断をすることで、自分の才能を発見し、自分が本当に努力すべきことは何なのかを見出そうというのがこの本の目的です。 

本を読んだ感想

これまでの人生を思い返すと、確かに苦手なものを克服することに多くの時間を掛けてきた気がするし、それが一番大切だと思っていました。

私自身、努力することは好きですが、強みの方程式を見ると、才能がないことに努力するより、先に自分が何の才能を持っているのかを知って、それを伸ばす努力をしていきたいと思うようになりました。

就職活動をしていた時に、ある程度自己分析というものはしていたため、自分の強みは理解していたつもりでいましたが、今回ストレングスファインダーを受けてみると、意外な才能があることが分かり、これからの生き方や勉強する分野などを考えさせられました。

この本では、人の才能を「34個の資質」という形に分類していて、それらの資質について詳細な解説がされています。

今回ストレングスファインダーを受けて見出された私の資質以外の資質の解説を読むと、見出された資質以外はあまり私に当てはまらないため、誰にでも当てはまるようなことを書いて当たっている!と思わせるような適当なものではないことがよく分かりました。

そしてこの本の主目的とははずれますが、自分の才能を褒めてもらえるため、自己肯定感が高まり、欠点に対する考え方が変わります。

例えば、自分はこういうことは苦手だけど、代わりにこういう良いところがあるから、ある程度この欠点は仕方ないかもしれないというような感じに、自分の欠点も受け入れることができるようになりました。

これまでは、こういう欠点があるから直さなきゃ・・・と思っていましたが、場合によっては欠点のままでも良いのかもしれないと考えることができるようになり、価値観が大きく変わりました。

ストレングスファインダーの診断結果と感想

ストレングスファインダーの診断結果では、自分の強みのトップ5がそれぞれ解説つきで表示されます。

私がストレングスファインダー受けた際の診断結果と、それぞれの感想を以下にまとめてみました。

1. 個別化

個別化とは一人ひとりの強みを見分けて、いろんなタイプの人がいる集団をまとめられる才能です。

カウンセラーや教師、アドバイザー、セールス、記事の執筆などに向いている才能らしいです。

個人的にはこの才能はかなり意外だなという印象を持ちましたし、私の強みの中でも1番の強みのようなので伸ばしていきたいと思いました。

しかし、こういった職業は向いていないだろうという理由で理系の大学院に進学した経緯があるので、もしかすると間違った選択だったのかもしれませんね・・・笑

この強みの活かし方としては、やはり他人の強みを理解することができることを活かして、様々な分野のスペシャリストを集めた少数精鋭のチームを作るなどが良いのではないかと考えています。

私自身、これからの時代の流れを考えながらビジネスを始めてみたいという考えがあるため、いつかこの強みを活かせるときがくるかもしれません。

2. 調和性

調和性とは簡単に言うとみんなと仲良くする力のことです。

異なる意見が対立している場合には、どちらかを選ぶというより、それぞれの意見の良い部分を組み合わせて新たな意見を出すようなタイプですね。

この才能を持つ人は、同じコミュニティの人みんなが仲良くあってほしいという考え方をするらしく、一緒に仕事をしやすいと感じてもらえるそうです。

現在の仲間がそう思ってくれていると非常にうれしいですね。

この調和性については、自分でも強みであるという自覚が元々ありましたし、よく他人からも言われます。

個別化の才能と上手く合わせるとさらに自分だけの強みになるのではないかなと思うので、特にチームを作ったり、リーダーシップを発揮する際に活かしていきたいと考えています。

3. 目標思考

目標思考とは、正確に目標を立て、行動し、適切に評価できる才能のことです。

何をどのようにするか決めるとすごく前向きになれる性格の人が多いそうですが、私はまさしくこのタイプです。

これからもこの強みは伸ばしていきたいと思っていて、現在簿記やFP、宅建士の資格取得に興味があるので、この強みを活かして、それらの資格取得なども働きながら行っていきたいと考えています。

この才能は私の一番の強みだと就活中に自己分析した際に思っていましたが、意外にも3番目だったことには驚きでした。自分を知る良い機会になりました。

4. 分析思考

分析思考とは、物事の理由や原因を解明することや、物事にパターン見出す能力に優れている才能です。

これについては、理系大学院で研究をしていたということもあり、確かに強みであるという自覚はあります。

この才能を持つ人の特徴として、十分な量の情報を得るとすぐに行動したくなるという性格があり、実際私も研究生活や日常生活で、ある程度情報があつまるとすぐに行動を起こしたくなる性格ですのでかなり当てはまっています。

私は行動力にかなり自信を持っていますが、この分析思考が行動力の源になっている可能性があると思いました。

これからもこの分析思考の才能は活かしていきたいと考えおり、これまでの世の中の流れを分析して、これからの世の中を想像し、何か人々の生活を豊かにできるビジネスモデルを考えたいなんて思ったりしています。

5. 達成欲

達成欲とは目標や約束を果たすまで作業をやり抜く才能のことです。

この才能を持っている人の特徴として、一つ目標を達成しても次から次へとそれよりも高い目標を設定して、達成に向けて努力しないと気が済まない性格の持ち主です。

たとえ休日で今日は何もしないと決めていても、何かを達成しなかった日は落ち着かないような特徴があり、私の性格と一致します。

これも確かに私の性格にかなり当てはまっていて、目標を達成してもすぐに新たな目標を立てていて、よく家族や仲間から「常に何かに追われている」と言われています。

この才能も就活中に自己分析した際に目標思考と並んでトップクラスの強みだと思っていましたが、5番目ということで意外でした。

これからどう行動するか

まず、一番の強みである個別化の才能は伸ばしていきたいと思います。カウンセラーやアドバイザーなどの才能があるみたいなので、その勉強をしていきたいですね。

ストレス社会と言われる昨今ですので、このような強みを活かしたビジネスとか考えてみたいものです。

最終的には会社を辞めて独立して一人で稼げるようになりたいという目標がありましたが、今回ストレングスファインダーを読んで、私は一人よりもチームでの仕事の方が向いているようなので、起業して少数精鋭のチームを作っていきたいと思うようになりました。

分析思考は大学院での研究でも鍛えられた強みだと思うので、これは引き続き伸ばしていって、他の強みと上手く組み合わせられたらいいなと思います。

特に統計学やデータ解析を学んでいくべきだと思うので、その辺りの勉強についても記事にしていきたいと思います。

また、先ほど資格取得を目指すと書きましたが、それぞれの資格取得に向けた勉強法なども記事にしていきたいと思いますので、興味を持たれた方はぜひそちらも見て頂きたいです。

まとめ

今回は人の才能や強みを診断することのできる、「ストレングスファインダー」の診断権付きの累計80万部のベストセラー『さあ、才能(自分)に目覚めようストレングスファインダー2.0』を紹介しました。

この本には弱点の克服より、自分の強みを正確に知り、それを伸ばすことの方が人生の成功に近づくことができるという内容が書かれており、自分の強みを知る方法として「ストレングスファインダー」を診断することができます。

また、ストレングスファインダーの診断結果と強みに基づいた具体的な行動例まで知ることができ、自分のこれからの人生の考え方や価値観などが変わる良書です。

実際私は一人で独立してお金を稼いでいこうと考えていましたが、チームで働くことの方が向いていると知り、自分の会社を持ちたいという考え方に変わりました。

就活生や転職活動中の方、さらに人生やこれからのキャリアについて悩みがある方におすすめの一冊になっています。

私自身のこの本を読んでこれからの人生を考え直すことや、自分の意外な才能に気付くことができたので、みなさんもこの本を読んで、自分の本当の才能、強みに目覚めてほしいです。

今回は以上になります。今後も人生に役立つ本や価値観が変わる本などをどんどん紹介していきますので、読んでいただけると幸いです。